【交渉の裏で蹴り合う米イラン】元駐イラン大使・齊藤貢氏/損得でなくメンツで引けない任侠の構図/時間はすべてイランの味方で焦るトランプ氏/争点は核から"凍結資産"へ/最大の火種はレバノン【1on1】
Jul 1, 2026•Channel
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Duration38:08
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ビジネスや金融、時代のキーパーソンに話を聞く番組「CROSS DIG 1on1」。
ゲストに元駐イラン大使の齊藤貢さんをお迎えした今回のテーマは「アメリカとイラン、戦争と交渉の奇妙な同時進行」です。
17日の戦闘終結の覚書から2週間、ホルムズ海峡では攻撃の応酬が起き、協議は続く。齊藤さんはこの状況を「テーブルの上で交渉しながら、下で蹴り合っている」と表現します。
アメリカは原油を通してガソリン価格を下げたい、イランは対米圧力の手段として通したくない。求めるものが「180度違う」ため、警告なしの攻撃から米軍基地、本土へと一気にエスカレートしたといいます。
ただ、イランの「蛇口作戦」は成功しているとのこと。完全封鎖はせず適度に絞ることで、アメリカのガソリン価格を高止まりさせる戦略だそうです。さらに齊藤さんが強調するのが「時間軸の非対称性」。短期で成果を求めるトランプ大統領に対し、イランは「マラソンランナー」。引き延ばすほどトランプ氏が焦って譲歩する、という読みです。
また争点は核から「凍結資産」へ移りつつあるといいます。イランのメンツ回復は「カネで示せ」ということで、120億ドルの解除に躍起だそう。合意文書の「継続」という一語が、イランに時間稼ぎの口実を与えた。アメリカ側の交渉の甘さにも言及します。
そのほか「最大の火種はレバノン」「オマーンの苦しい立場」「日本のホルムズ依存」など、報道の一歩先を読む視点が満載です。本日も最新の知見と分析をお伝えします。
◆出演◆
齊藤貢(関西学院大学客員教授)
一橋大学社会学部卒業、外務省入省。外務省国際情報課長や在アラブ首長国連邦日本国大使館公使、内閣官房内閣審議官等を経て、2012年在タイ日本国大使館公使。2015年駐オマーン特命全権大使。2018年駐イラン特命全権大使。2020年、外務省を退官。専門はペルシャ湾情勢、危機管理。
豊島歩(TBS解説委員)
〈書籍紹介〉
「なぜ米国はイランに負けたのか 」(齊藤貢/文春新書)
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