「やっと大きくなった」”待望の雨”に農家は安堵も、水道局は止まらぬ“減圧操作”に追われる日々 5秒止めれば1リットルの節水に
Mar 2, 2026•Channel
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記録的な少雨が続く福岡では27日、朝から雨となりました。雨を待ち望んでいた農家、そして、すでに給水制限に踏み切っている水道局の最前線を取材しました。
◆道の駅”待望の雨”に入荷量も徐々に増加
福岡県朝倉市にある「道の駅・三連水車の里あさくら」です。
朝から農家が収穫した野菜を売り場に並べていました。
ホウレンソウを出荷した農家
「恵みの雨です。ありがたいことに、やっとという感じです。最近雨が降ったのでやっと大きくなったんですけど、定期的に降ってくれないと、雨が降らないと乾いて止まるので、成長が。定期的に降ってもらいたい」
原木しいたけを出荷した農家
「今年はカラカラで全然水分がないからできなくて、この前の雨でどっとできた。定期的に降ってくれるのが一番いいです」
こちらの道の駅では、雨が降らず種まきの時期がずれたため、秋以降の入荷量が少なくなっていました。
特に里芋は例年と比べ約4割減少。
そんな中、2月中旬以降のようやく降った雨により成長が進み、徐々に入荷量が増えてきたということです。
ただ、これまでの少雨によるマイナスの影響が全て改善されたわけではありません。
◆農家は今後の売り上げに不安も
高菜や大根、タマネギなどを育てる野村けいこさんです。
それぞれの野菜を、店頭に並ぶピークの前に出荷する予定で育ててきました。
しかし、雨不足で成長が遅れ、今後の売り上げに響くといいます。
農家 野村けいこさん
「人よりも早く出せばそれだけ値段が高く売れるし、時期になればみんなが出すじゃないですか、そうすると値段が安くなる。たまに雨が欲しいです」
”恵みの雨”を待ち望んでいたのは、農家だけではありません。
◆”減圧給水”の現場では
貴重な水を効率的に運用するため、日々、水道管内の水圧をコントロ-ルしている福岡市水道局です。
福岡市では、節水対策として1月29日から減圧給水が実施されています。
その中枢を司る水管理センターにカメラが入りました。
RKB 武田伊央 アナウンサー
「これはどういったモニターになるんでしょうか?」
福岡市水道局 水管理センター 上村英樹 所長
「福岡市を模式図しています。その中に、大口径の配管を配置した図になっております。モニターに映し出されているのは、福岡市内の配水管の状況」
そのエリアに、どこの浄水場・配水池から配水しているかを色分けして、示しています。
この配水エリアも、筑後川の取水制限で大きく変化しているといいます。
福岡市水道局 水管理センター 上村英樹 所長
「現在、福岡地区水道企業団さんからの送水が減っている関係上、元々赤色にしている(筑後川水系などが水源の)夫婦石浄水場のエリアはもうちょっと東側にも広がっていたんですけど、(筑後川水系の水が)減った関係上、乙金浄水場のブルーのエリアが、西の方に入ってきたり、高宮浄水場の緑のエリアが西や北の方に延びていったりという形で、水源の状況に応じて、配水のエリアは変動いたします」
現在、福岡市には、筑後川の取水制限を受けて、福岡地区水道企業団からの送水が、39.2%制限されています。
水源の多系統化をすすめてきた福岡市では、その状況に応じてどこから配水するかを、日々、調整しているということです。
さらに・・・
◆鳴り響くアラーム追われる減圧操作
福岡市水道局 水管理センター 上村英樹 所長
「現在、緑と赤の上限と下限の警報の中で、水圧をコントロールしています。減圧の方法としては、緑の下限の水圧の値は変えずに、赤色の線の上限警報値を下げております。運用範囲を定めることによって平均水圧を下げる減圧操作を行っています」
水道管内の水圧は、水の使用量によって常に変化しています。
通常時では、水道管内の水圧の上限と下限を設定し、それを逸脱すると、アラームが鳴るように設定されています。
一方、減圧給水を行っている現在も運用は変わりませんが、その水圧の上限を引き下げています。
通常より、水道管内の水圧が高くならないようにして、水の使用量の削減を図っているのです。
一方で、下限についてはそのままにしているため、生活に支障が出ない、最低限の水圧は維持されています。
アラーム音が鳴ると・・・
福岡市水道局 水管理センター 上村英樹 所長
「水圧計の334番が上限警報が鳴った形。バルブを閉めることによって水圧を低減させるという形になります」
RKB 武田伊央 アナウンサー
「それがここでできる?」
福岡市水道局 水管理センター 上村英樹 所長
「遠隔操作でバルブを操作できます」
◆5秒水を止めれば1リットルの節水に
福岡市の水の使用量は、平均して1日に43万立方メートル。
炊事や、風呂、洗濯などが行われる、午後7時から10時までの3時間に集中していて、約4分の1がこの時間帯に消費されています。
一人ひとりのちょっとした心がけが、全体では大きな節水につながると話します。
福岡市水道局 浄水部 上村英樹 所長「5秒間、水道水を止めていただくと、1リットルの節水につながります。トイレ使用後の洗浄水は大小レバーをこまめに使い分けていただくこと、洗濯やお車の洗車の際には風呂の残りを積極的に活用していただければと思っております」
◆家庭でできる節水術
福岡県や福岡市が勧めている節水術をまとめました。
●洗濯はこまめに洗うのではなく、「まとめ洗い」に
洗う時は「注水すすぎ」ではなく「ためすすぎ」にすると、節水になります。
●お風呂の残り湯を活用する
半分を洗濯や散水に再利用すると、それだけで、90リットルの節水になります。
●はみがきの際には、蛇口をこまめに開け閉めする
1分間水を止めるだけで、12リットルの節水です。
●トイレの際、大小レバーを正しく使い分ける
TOTOによると現在標準的な家庭のトイレの大レバーで4.8リットル、小レバーで3.6リットルの水が流れます。
きちんと使うことで、1回あたり1.2リットルの節水になります。
詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2499307