春グマの生態に異変 異常な大きさ…北海道では「メタボヒグマ」 秋田では市街地に【羽鳥慎一モーニングショー】(2026年5月17日)

May 16, 2026Channel
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 各地でクマの目撃情報が相次いでいます。例年よりも出没の時期が早まるなど、クマの生態に異変が起きています。 ■春グマ出没 緊迫の一部始終  連日、クマの出没が相次いでいる秋田県大館市。今年に入り、市民が感じているのは“とある異変”です。  人間の膝ほどの高さを中心に、クモの巣状にひびが入った網入りガラス。8日、ATMコーナーのガラス戸にクマが衝突してできたものです。幸いけが人はいませんでした。 大館市民 「こんな街中に出てくるとは思わなかった。もうどこでも安心できない感じです」 大館市民 「怖いですね。結構(人が)集まる所で、普段私たちが行く所に(クマが)出たとなると注意しないと」  大館市では、ここ1週間で22件の目撃情報があり、そのほとんどが市街地の近くです。  クマが目撃された商業施設のすぐ横にある店の防犯カメラ映像です。  車の往来が多い奥の道路では、画面左から来た1台の白い車が、突如スピードを落とし、徐行を始めます。  すると、画面の右側からやってきたのはクマ。逃げ場がないと思ったのか、クマは橋の壁をのぼろうとしますが、諦めて車の前を横切り画面から消えていきます。  再び、道路の真ん中から現れると、今度は猛スピードで奥にある会社の敷地内へ。大きな木のある駐車場のほうに走っていきます。  クマが敷地に入っていった直後、同じ敷地の駐車場へ入っていく1台の白い車。当時、この車に乗っていた人は、次のように話します。 「(クマは)すぐ1メートル先とか、すぐ目の前でしたね。橋の所にクマがいて、そのまままっすぐ行って、私とクマが事務所に走っていったような感じですね。いや、正直怖かったですね。結構大きくて。車に乗ってても、手とか足とか震えてしまって」  恐怖と向き合いながらも、クマのいる方向へ向かった男性。 「人に危害が加わるのが一番良くないので、駐車場に人いればダメだなと思ったので、クラクション鳴らしながら入っていった」  秋田自動車道の上を通る橋から現れ、駐車場を北上していったクマ。その先の様子を別のカメラが捉えていました。  画面右には、先ほどの会社の駐車場があります。  すると右奥、道路を悠々と渡ってくるクマ。そのまま、まっすぐ進んでいき、別の会社の敷地内へ。建物の奥へと消えていきますが、10秒後、建物の左にある駐車場を走り抜ける姿が映っていました。  車の奥に隠れた直後、進行方向を左に変え、今度は道なりに走っていきます。右奥に映るのは、先ほどクマが横切った駐車場。工場内で従業員が作業をする中、建物と建物の隙間から、ひょっこりと現れたクマ。  そのまま建物の前を通り過ぎ、道路のほうへ。1台の黒い軽自動車が近づくと、逃げるように道路方面へと回り込みます。  その後、敷地の外へ出ると、大通りを渡る姿が。この先にあるのが、商業施設の入り口です。  この日、縦横無尽に市街地を駆け回ったクマは、商業施設の敷地内に入り、ATMコーナーのガラス戸を破壊したとみられます。 ■こども園では避難訓練も実施  クマの出没現場の近くにある「大館ホテヤ第二こども園」。保護者にも不安が広がっています。 保護者 「本当に近くなので、すごい怖いと思いますね。(子どもが)車に乗り込む時とかもそうですし、(車を)出た時にパッと出たら、クマと遭ったらどうしようとか」  連日付近で続くクマの出没に、園では対策に追われます。 松橋加奈保育教諭 「普段は自動ドアなのですが、今は手動で開けてもらう形に。こちらがクマスプレーで、こっちが(電子)ホイッスル。鳴らしてみると、これくらい大きな音が鳴る」  園外への散歩はもちろんのこと、園庭に出る時も、職員は常時クマスプレーと電子ホイッスルを持ち歩いています。  さらに、クマに遭遇した時のための避難訓練も実施しているということです。  去年に引き続き、目撃情報が増加する一方で、違和感もあるといいます。 松橋保育教諭 「去年も多かったですけど、それよりさらに多くなっている感じで、年々(出没時期が)早くなっているなと感じますね」 ■ハンターが覚えた“違和感” 大館市民 「こんなに早い時期ないから。今まで出てきたって言っても、4月5月でクマ出てくることなかったから」  異常な早さでクマが市街地に出没することに、熟練のハンターたちも困惑を隠せません。 猟友会 能代二ツ井支部 油井日出男さん 「この時期(春先)に住宅の近くに出ない、基本的には。人を襲ったりしない。おかしいよ」  この“異常事態”を受けて、能代市の猟友会では週末を中心にクマの管理捕獲などを行っています。 猟友会 能代二ツ井支部 斉藤正美支部長 「きょうあたりは、必ずクマが来るはず」  10日、猟友会に同行するとクマの足跡を発見しました。 斉藤支部長 「(Q.大きさはどれぐらい?)中間だ、中間。これでもやっぱり60キロぐらいにはなる。4、5日は経っている」  別の場所でも、ブナの木の根元に爪跡が。 「クマがこう(傷つけている)」  一方、市街地近くには、去年から目撃されているクマが再び姿を現しました。そのため4月から箱わなを設置していますが、いまだにクマは捕獲されていません。 猟友会 能代中央支部 竹嶋誠悦さん 「餌(えさ)にはコメぬか、ハチミツ、酒かすをミックスして、ゼリー状にして入っているんだよ。(野生のクマには)最高の餌をやっているわけ。でも入ってくれないのよ」  クマは人里の食べ物の味を覚えたのか、わなの餌に興味を示さなくなっているそうです。このままでは、人里近くに住み着くのではないかと危惧しています。 「クマは厄介なのよ。これがなかなか」 ■“メタボヒグマ”出没  大きな体を揺らしながらカメラに向かって歩いてくる1頭のヒグマ。2日、北海道興部町にある住宅近くの山林で撮影されました。  自宅の近くで20年ヒグマを観察している黒澤徹也さんは、このように話します。 「すごく太いという印象、太くてでかい。何食べているのだろうという。(体重)250~300キロくらいあるのではないか。“メタボヒグマ”と言っている」  さらに別の日には、草を食べながら歩く親子とみられるヒグマ。特に体の大きい母グマはカメラに気が付くと、鼻息を立てながら近づいてきます。 「母親がすごい大きかった。大きかったですね。太っていました」  冬眠明けにもかかわらず、大きく丸々と太ったヒグマの姿に…。 「今年はなんか春なのに、すごく太った個体が(カメラに)映るように思っています」  巨大なクマの出没について、岩手大学農学部の山内貴義准教授は次のように話します。 「通常はヒグマもツキノワグマも同じだが、山菜の植物食、新芽や山菜などを食べることが多いので、基本的には急激に体重が増えることはないが、もしかしたら里の栄養価が高いものを食べていたか、今年は暖かい日が続いたので、冬眠明けも早くて食べるものも早くなって、体重の増加も早いのかなと」  過去最悪となった去年の被害が記憶に新しいなか、今年の春グマに相次ぐ異変。長年クマの生態を研究する秋田県立大学の星崎和彦教授も、その変化に驚きを隠せません。 「犬の散歩の最中にクマが横切っていくのを見たとか、コンビニの横のやぶでクマが横切っていくのを見たとか、小学校のグランドに入っていくところを見たとか。おととし、去年(春)では、めったになかった。この春はここでもですかっていうように、あちこちでそういうことがみられます」  春グマの異例の出没。星崎教授は“ある特徴”を指摘します。 「秋田や岩手で街中に出てきたクマの映像を見ていると、子グマだけ、一頭だけの映像が多いです。この時期に母親がいない子グマを見るっていうのは、非常にまれ」  春グマ異変の背景にあるものとは…。 ■なぜ、市街地近くに出没?  クマの目撃が相次いでいるということです。  クマの出没が増えている秋田県小坂町の細越満町長は「(山では)クマが大繁殖しているようだ。遭遇する危険性が高くなっている」と注意を呼びかけました。  例年と比べて春グマの出没が早まっていますが、その理由について秋田県立大学の星崎教授は、「今年の北日本の春は暖かく、冬眠から覚めるのが早かった可能性がある」といいます。  また、春グマが市街地に出没する背景については、去年、親子グマが町に出た後、母グマが捕獲され、子グマが市街地近くで冬眠した可能性があるということです。  そして、その子グマが冬眠明けの時期が分からず、早い時期に動き出す場合もあり、市街地近くで「困らず」「怖がらず」生活している可能性が考えられるといいます。 (2026年5月12日放送分より) [テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp

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