「私が世界に日本の火をともす」国内シェア8割マッチ最大手の“アトツギ”がプレゼンに挑戦 マッチ生産量は50年前比100分の1に…日用品を「嗜好品」へ 「暮らしに置きたいデザイン」は響くか
Mar 4, 2026•Channel
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それぞれに課題を抱える「アトツギ」たちが考えた新たなアイデアとは?渾身のプレゼンです。
中小企業庁が主催する「アトツギ甲子園」。全国の予選を勝ち抜いた18人の中小企業の後継者、つまり「アトツギ」らが、自社の資源をいかした新規事業のアイデアをプレゼンして競い合う大会です。
(出場者)「鉄工所がなければものは建てられない。そして、さまざまな経験を積んだいまの私なら、業界を変えられる」
東京商工リサーチの調査によりますと、去年、休廃業や解散をした企業の数は約6万7000件と過去最多を更新。このうち、代表者の年齢が80代以上という企業がはじめて3割を超えました。
「事業を継承するアトツギがいない」「変化する市場に対応できない」など、課題を抱える会社が増える中、中小企業の新規事業を応援していこうと大会が企画されました。
兵庫県から挑んだ日東社の大西潤専務(33)。国内マッチ市場の8割のシェアを占める最大手のマッチ製造会社です。
(日東社・大西潤専務)「3時起きです。新幹線で姫路から(東京まで)約3時間なので、逆に集中して準備してまいりました」
この会社もまた、事業の継承をめぐって課題を抱えていました。
創業100年を超えるこちらの会社ですが、50年前と比べてマッチの業界全体の生産量は100分の1以下になっているといいます。
大西専務の父親で、いまの社長は…
(日東社・大西雅之社長)「悲しいかな、本当に使う機会が減っちゃったというのが一番ですね。タバコもライターを使うので、なかなか苦しい。状況は苦しいです」
厳しい現状を打破しようと大西専務がおととしから開発に乗り出したのが・・・
(日東社・大西潤専務)「こちらが今回開発した『ブルーラベルマッチ』です。火をつける道具だけでなく暮らしに置きたいデザインとして開発しました」
既存の商品を活用した「ブルーラベルマッチ」。マッチ箱だけでなく木の軸まで青色に染めあげたレトロでおしゃれなマッチです。
大西専務は近年、キャンドルやお香市場が伸びていることに着目。「ただ火をつける道具」としてではなく、マッチで火をつけることが“特別な時間”になるような存在に変えたいとしています。
(日東社・大西潤専務)「このブルーラベルマッチをきっかけに事業の成長につなげていきたいと考えています」
そして迎えた「アトツギ甲子園」。大西専務のプレゼンの出番です。
(日東社・大西潤専務)
「6歳の息子がいます。誕生日、ケーキのろうそくにマッチで火をともす。このちょっとした時間の笑顔を消したくないんです。マッチを通じて心がやすらぐ、そんな瞬間、マッチを新しいライフスタイルの象徴へ進化させるべく新商品を開発しました」
「これまでは日用品でした。戦う市場を嗜好品となり変えていきます。私がもう一度世界に日本の火をともします」
アトツギとして、青いマッチに業界の未来を託した大西専務。結果、惜しくも受賞は逃しましたが、大会後、笑顔でこう語りました。
(日東社・大西潤専務)
「非常に悔しい思いがあるのですが、私がこれに出た理由としては、マッチの可能性を広げていく」
「今後の可能性のヒントもいただいたので、これをどう活かすか、聞いて終わりではなくどう行動するかがポイントになると思うので、あすから行動に移していきたいと思います」
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