チューブ誤挿入で男児に重い障害…8年間意識戻らず 大学の過失認め1億2千万円の賠償命令【名古屋地裁】 (26/06/05 17:48)

Jun 5, 2026Channel
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大学病院に入院していた当時7カ月の男の子が、チューブを誤って食道に入れられ重い障害が残ったとして、家族が大学に損害賠償を求めていた裁判。主張が真っ向から対立する中で、名古屋地裁が下した判断は。 「判決の結果がどんな形であっても、伶旺(れお)くんを一番愛していて誇りに思っている気持ちは何も変わらないから今日この後すぐに息子に(判決を)伝えたい」(伶旺君の母親)  こう話すのは、名古屋市に住む40代の夫婦。  8歳の息子・伶旺くんは、脳に重い障害があり意識がありません。  両親がその原因だと主張しているのが、8年前に愛知医科大学病院で起きた出来事でした。  ウイルス性の肺炎と気管支炎に感染し入院していた伶旺くん。当時、生後7カ月でした。事故が起きたのはこの映像が撮影された翌日。  訴状によりますと、看護師3人が人工呼吸器をつけていた伶旺くんの体の向きを変えた際に、気管に入れていたチューブが外れました。  人工呼吸器のアラームが鳴りましたが、看護師3人は、すぐに医師に報告せず、伶旺くんの食道にチューブを誤って押し込み、事故を隠ぺい。その結果、伶旺くんの脳に重い障害が残ったとされています。  当時の看護師の対応に、思わず怒りがこみ上げました。 「コミュニケーション不足という言葉があったので(医師を呼ぶことが)出来なかったんだろうな。やれよと思う。そういう場合じゃないだろうと今でも思う」(伶旺君の父親) 対立する主張と名古屋地裁の判断  大学側は、これまでの裁判でチューブが外れる事故があったと認める一方で「看護師がチューブを押し込んだ事実はなく、隠ぺいはしていない」伶旺くんには「出生時から基礎疾患があり、健常な人と同等の生活を送ることができたとは言えない」などと主張。  事故の後の大学側の対応が適切だったのか否か―。家族と大学の主張は、真っ向から対立しました。  そして5日。  原告側によると、名古屋地裁は伶旺くんの障害について「食道にチューブが入ったこと」などが原因だとしたうえで大学側の事故後の対応に過失を認定。  大学側に、約1億2000万円の賠償を命じました。 「8年間の息子の尊厳と命を守ることを夫婦でやってきて、一番もちろん頑張ったのは息子、報われてよかった」(伶旺君の父親) 両親は「争いに終止符を」対する大学側の今後の対応は  事故から8年近くが経っても、伶旺くんの意識は戻っていません。 「人が人として生きていく、ほぼ全ての機能を奪われたような状態になってしまったので、息子の声は聞けない」(伶旺君の母親)  両親が願うのは、大学側がこの判決を受け入れることです。 「精神的な負担を強いられる日々だったので争いに終止符を打ってほしい。息子の今後も続く治療や医療に対して、どのように向き合っていくかだけにシフトしていけたら」(伶旺君の母親)  愛知医科大学病院は「弁護士と協議の上で今後の対応を判断致します」「判決文が届いておらず、詳細なコメントは差し控えます」としています。

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