「から揚げを控えてます」”家計の味方”鶏肉が過去最高値 異例の高騰にスーパー・専門店の”苦肉の策”は
Jun 5, 2026•Channel
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物価高が続く中で「家計の味方」とも言われる鶏肉が高騰しています。
農水省の調査では5月、鶏もも肉の店頭小売価格が過去最高を更新しました。
なぜ、このような事態になっているのでしょうか?
2年で19円上昇右肩上がりの鶏肉価格
来店客(40代女性)
「(鶏もも肉は)安いイメージだったので、から揚げやとり天にしていたんですけど、何もかもが高いので今は控えている感じ」
福岡市中央区のスーパーです。
店頭に並んだ国産の鶏もも肉。
この日の販売価格は100グラム182円。
2025年の同じ時期より、3割から4割ほど高くなっているといいます。
来店客(70代男性)
「もも肉高いね。なんでも高くなったなと思って困る」
来店客(50代女性)
「手軽に栄養も取れて子供たちも大好きな食材なので、やっぱり使いたいですよね。だから価格がそうなっても買いたい」農水省の食品価格動向調査によると、鶏もも肉の店頭価格の全国平均は2024年5月は100グラムあたり135円でしたが、そこから、右肩上がりで上昇。
2026年5月には154円まで値上がりし、過去最高値を更新しました。
スーパーは驚愕”脱トレー”でコスト減に
この鶏もも肉の価格上昇に販売するスーパーも驚きを隠せません。サニー平尾店 崎秀嗣店長
「夏場に入ってから毎年、鶏肉が上昇傾向にあるんですけど、夏に入る前から上昇していって金額もかなり上がっているので、びっくりしています。飼料のコストが上昇していることが一番の原因かなと。まだ価格が下がる見込みというのは今のところないと思います」
例年、暑さで出荷量が落ち、夏場は一時的に値上がりする傾向にある鶏肉。
しかし、このところは、季節に関係なく異例の高騰が続いています。先行きが不透明ななか、少しでも手に取りやすい価格で提供しようと、サニーでは、中東情勢の影響で値上がりしているトレーを使わずに真空パックで販売する店舗を今後増やし、製造コストの削減を図ることにしています。
価格高騰の背景に”鶏肉シフト”
なぜ、鶏肉の値上がりが止まらないのでしょうか。
政府はー鈴木憲和農水大臣
「鶏肉の価格については昨今の物価高を背景といたしまして、消費者の節約志向により、牛肉やですね、豚肉から需要が鶏肉にシフトしていることなどが影響しているというふうに考えております」
また、鈴木農水大臣は、輸入鶏肉も価格が上昇しているため、一部の外食事業者などが国産の鶏肉に切り替えていることも相場を押し上げている一因だと指摘しました。
から揚げ専門店「仕入れ値が去年の2倍に」
福岡県を中心に60店舗以上を展開するから揚げ専門店です。
看板メニューでもある鶏もも肉のから揚げはブラジル産を使用していますが、仕入れ値が高騰しているといいます。博多とよ唐亭 豊永憲司社長
「価格だけで言うと、本当に(前年同期比で)2倍ぐらい値上がりしているんですよ。正直かなりきついですね。この状況がいつまで続くんだろうと思っています。あらゆる物価が上がっていますので、このまま上がっていくと、商売として厳しいなというのは本音のところ」
3年連続の値上げ救世主は手頃な”むね肉”
仕入れ値の高騰を受け、2026年2月、弁当の価格を一律20円値上げしました。
2024年、2025年に続き3年連続の値上げです。
しかし、その値上げによって、客足に影響が出始めたことから少しでも安く提供しようと次の一手に。もも肉よりも手頃な鶏むね肉を初めて仕入れました。
ピンチをチャンスに変えようと、2店舗限定で鶏むね肉を使った弁当を5月から試験販売したところ、予想を上回る売れ行きをみせているといいます。
博多とよ唐亭 豊永憲司社長
「価格的にもも肉よりも安いですし、ヘルシー志向も近年よく聞かれると思いますけど、そこに着目したと言いますか、見た目のボリュームもすごく大きい。新しい商品に対して、今までおいでいただけなかったお客さんも来ていただいてますし、お客さんの数も増えてますね。バリエーションが増えることで、より来店頻度を上げていただけたらなと思っています」
スーパーは「小分け」「むね肉値下げ」も
スーパーのサニー平尾店では、国産もも肉の高騰を受けて、このような取り組みも行っています。
(1)通常より小分けにした少量サイズの商品を展開。1パックあたりの単価を抑えて求めやすい価格で購入できるようにしている
(2)6月限定で鶏むね肉の価格を値下げ
むね肉も健康志向などで値上がりしていましたがこのところ、価格は高止まりしているということです。
輸入チキン高騰の理由は
一方、輸入鶏もも肉の高騰について博多とよ唐亭の豊永社長は3つのポイントを挙げています。
(1)円安の影響
(2)世界規模での需要増
(3)中東情勢の影響で輸送コスト増
その他にも、弁当容器が6月から3割ほど値上がりしているということで、経営をさらに圧迫しているということでした。
詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2713432