【部活動】少子化で維持困難に…北海道紋別市で"地域移行"が本格化 複数の学校による「地域クラブ」再編成 プロの指導で教員負担軽減も

Mar 30, 2026Channel
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北海道内の公立中学校の生徒数は、ピークだった40年前の約27万人から、2024年度には11万人ほどと半分以下に減ってしまいました。このため、ピンチを迎えているのが…地方の『部活動』です。活動自体が難しくなっているケースもあるようですが、いま、新たな工夫が始まっています。 北海道オホーツク地方の紋別中学校で、汗を流すバスケットボール部。 パスワークは、息ピッタリですが、実は、別々の中学校に通う生徒の「合同チーム」です。 紋別中学校 2年 「人数が少ないので合同チームになるが、メンバー全員仲がいいので、気まずいとかないです」 潮見中学校 2年 「他のチームと協力して(練習)試合できるのが一番楽しい」 生徒数の減少が続く中、部活動をどう守っていくのか。子どもたちの青春を“地域で支える工夫”を、もうひとホリします。 指導者 「テンポは自分の責任で数えて下さいね」 音楽室で練習していたのは紋別中と潮見中、2つの学校の生徒による「合同バンド」です。 新年度からは、これまで吹奏楽部がなかった渚滑中の生徒も、参加できるようになります。 複数の学校で部活動に取り組むのは、少子化によって、1校ごとに維持することが、年々難しくなっているからです。 国は、部活動を地域全体で支える取り組みを進めていて、紋別市では、吹奏楽部を複数の中学校による「地域文化クラブ」として再編成し、指導や楽器の維持管理といった運営を、市内のNPO法人に委託しました。 紋別市教育委員会 牧野昌教 教育長 「(地域クラブは)大きい編成で活動でき、メリットはあった。想像以上にうまくいっている。学校が違っても仲良くやってくれて、吹奏楽では手ごたえを感じている」 吹奏楽部の成功を受け、紋別市では、スポーツ系の部活についても、地域移行を進めています。 バスケ部の場合、紋別中も潮見中も、3年生が抜けると10人を下回ってしまい、単独では、5対5のチーム練習もできませんでした。 それが合同チームになったことで、試合形式での練習ができるようになったのです。 紋別市教育委員会 牧野昌教 教育長 「紋別中も潮見中も、(各学年)2クラス程度ですから、もうチームを組めない競技がたくさん出てきている」 ただ、今のように学校の垣根を超えるには、数年がかかりました。紋別市は、2022年ごろから「部活の地域移行」に取り組み始めたものの、特に運動系の地域クラブを運営する”ノウハウ”がなかったのです。 そこで、協力を求めたのが、子ども向けのスポーツスクールなどを、全国で展開する、東京の会社でした。 リーフラス北海道支社 瀬尾拡大 支社長 「部活動は子どもたちにとって大切だと思うし、大人になるうえで重要な教育の過程。各自治体、さまざまな課題があるが、地域の課題に寄り添って、しっかりと持続可能な地域クラブ、そのモデルを作っていきたい」 部活動を一つの学校ではなく、より広い「地域」として考えることは、競技関係者やボランティアなどに、指導者として、関わってもらうことにもつながります。人手不足に悩む教員側にとっても、メリットは大きいようです。 紋別中学校 バレー部顧問 横内佑哉 教諭 「部活動にかかわる(時間の)部分で教員の働き方改革になる。非常にいい試みだと思う。これまで部活動の時間だった部分を”教材研究”に充てられるところで、授業改善やその他の部分でよりよい物が(生徒たちに)提供できるようになる」 紋別市では新年度から、13の地域クラブで、本格的な活動を始める計画です。 これまで地域移行した部の多くが、休日だけの活動でしたが、平日にも拡大するため、指導者の確保や育成などを進めています。 紋別中学校 2年 「(試合等ができる)環境があるのはうれしいですね」 潮見中学校 バスケ部員2年 「(将来の夢は?)プロバスケットボールプレイヤーになりたい」 堀内大輝キャスター: 私も部活の経験者ですが、「やっぱり部活っていいよな」と思います。しかし、こうして選択肢が狭まってきているというのは、どうにかしたいです…そこで、部活を地域にということですが、鶴岡さんこの取り組みはどう感じていますか。 コメンテーター 鶴岡慎也さん: 私は紋別市に野球教室などで行く機会が多くて、小学生で野球をやってる子は多いですが、中学校になると途端に狭まってしまいます。人口の推移もあるので、仕方ない部分もあると思いますが、専門的な知識を持った指導者に教えてもらえれば、野球人口とかも増えていくとも思うので、こういう取り組みはすごくいいと思います。また、僕も野球を教えることに関しては得意ですが、教育者としての視点や、そういう知識は持っていないです。中学生は技術を教えるだけではないと思うので、教える側の高い倫理観を含めて教育していくというのは大事になってくるんじゃないかなと思います。 堀内大輝キャスター: プロのスポーツとはまた違うところですね。だからメリットも大いにあるが、なかなか全てがうまくいくというわけでもないのが、この問題の難しいところだと思います。その様々な課題に対して、北海道内外で対策が進んでいるんですよね。 糸賀舜キャスター: そうですね、まず「生徒の移動」が課題になります。学校や市区町村をまたがって合同で活動する場合には、生徒の移動が発生します。紋別市内で言いますと、場所によっては、歩いて1時間以上かかるという学校間の移動もありますので、紋別市では学校間の送迎バスなども用意されています。あとは、本州ではJRやバス会社と提携、連携をするケースもあるようです。 さらに、「指導者の確保」も課題になっています。これまで部活動というと、顧問の先生、学校の先生、教員頼みだったんですが、今は学校教員の負担軽減が求められています。ですので、学外で指導者を探す必要が出てきています。このため、先進的な地域では、企業やクラブチーム、プロチーム、大学からの指導者の派遣を受けたりしています。 これまで携わってきた教員も、希望すれば、業務に支障のない範囲で参加することができ、自治体や教育委員会に許可を得る形で報酬を受け取る仕組みもできつつあります。 堀内大輝キャスター: 先生の負担も軽減できるのかなと思います。竹部さん、部活のあり方、時代が変わるとともに変わっていきそうですね。 コメンテーター 竹部礼子さん: 生徒数が減ることで、昔あった部活が今ないというのが現状だと思います。すごく競技が絞られてきてしまうので、その意味で、地域のクラブという形になると、自分の学校にない部活のスポーツができたり、メリットがあるのかなと思います。また子どもの移動の問題は、地域によっても差があると思いますが、親が忙しくて送迎が難しい子たちが取りこぼされたりしまわないようにといったことも考えないといけないと思います。少しずつノウハウがたまってきているところなのかなと思うので、いろいろなやり方を取り入れて、子どもたちが、よい経験をできる機会が奪われないような仕組みが整うといいなと思います。 堀内大輝キャスター: 学校や地域によって差が出ないような形で、うまく運んでいってくれるといいなと思いますし、部活動のあり方が変わっていく、そんな時期が来ているのかなと思います。

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