沖縄の原風景に異変 ソテツを枯らす外来種の害虫「ソテツシロカイガラムシ」
Jun 9, 2026•Channel
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沖縄の原風景として親しまれてきた植物、「ソテツ」。そのソテツが今、外来種の害虫によって枯らされる被害が県内で拡大しています。
県内の観光名所などでよく目にする「ソテツ」。年間を通して緑の葉をたたえる姿は、沖縄の原風景のひとつとして親しまれてきました。しかし今、そのソテツに異変が起きています。
沖縄市の沿道には、葉が落ち幹だけになったソテツが連なります。原因は、葉の裏にびっしりとついた「ソテツシロカイガラムシ」。東南アジア原産の外来種の害虫です。葉や幹に寄生して汁を吸い、最悪の場合「枯死」させます。
先行して被害が確認された鹿児島県奄美大島では、山が一面、茶色に染まっています。2022年10月、ソテツの群生地で集団枯死が確認されました。これまでに8400本以上もの被害が発生。台湾やフロリダでも大規模な被害が確認されています。
沖縄では、2023年3月に国頭村で初めて確認されたあと、被害は県内全域に広がっていて、専門家は、強い危機感を抱いています。
▼ 沖縄美ら島財団 辻本悟志主任研究員
「昨年(2025年)の2月までに、被害株数が500株。もう今、沖縄ではもう出ている状況ですので、今のうちに対策をしないと、また数年のうちに」「枯死が広がっていくことが想定されますので」
主に観賞用として世界中で栽培されているソテツ。沖縄や奄美では、食糧難の時代に「救荒食」として食べられるなど、沖縄の文化と深く関わってきた存在です。被害を食い止めるにはどうしたらいいのでしょうか。
▼ 辻本悟志主任研究員
「暑い時期はソテツシロカイガラムシの繁殖時期にもなりますので、今後増えていくことが予想されます。早めに見つけ次第、防除をしていただくことをお勧めします」
ソテツシロカイガラムシは、風による飛散や、人の衣服や動物への付着、苗木の流通などで広がるとされています。防除の際には、雨がっぱや軍手、防護マスクなどを着用して行います。
▼ 本悟志主任研究員
「白いカイガラムシがびっしりついている状態ですと、もうソテツは葉っぱが光合成ができない状態で。まず刈り込みばさみなどで、葉っぱの根元をまず全部切り落とします。切り落とした後、薬を全面にまく作業を行います」
カイガラムシ類に対応した市販の薬剤を、切り落とした葉や幹に散布。葉は、可燃ごみとして焼却処分します。
▼ 辻本悟志主任研究員
「地下60センチにもソテツシロカイガラムシが生きていたという報告もありますので、地上部が元気に戻っても、もしかしたら地下部から増える可能性もあるので、防除したあとも継続的に観察する必要があると思います」
これからの暑い時期に、一気に繁殖するおそれのあるソテツシロカイガラムシ。 専門家は、自宅や地域のソテツに異変がないか確認を呼びかけています。
2026年6月9日(火)
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