現実世界で「体」を持ち、「考えて動く」フィジカルAI 導入までどれくらいかかるか企業にアンケート (2026年6月17日)
Jun 17, 2026•Channel
AI Analysis
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Published4 days ago
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最新のAI技術を集めた展示会が、名古屋市内で開かれました。多くの来場者の注目を集めたのは「フィジカルAI」です。
中村区で6月16日と17日に開かれていた「AI博覧会」です。AIを活用して業務を効率化するサービスを提供している企業を中心に、61社が出展しました。ブースの1つで展示されていたのは「翻訳スマートグラス」。デバイスを装着して、英語で話しかけてもらうと、視界に翻訳された文字が出てきました。
会場内で特に人だかりができていたのが、「フィジカルAI」の展示ブースです。フィジカルAIは現実世界で「体」を持ち、「考えて動く」AIのことです。従来の産業用機械は、決められた動作を正確に繰り返すことが得意であるのに対し、フィジカルAIは状況を判断して柔軟に対応しながら作業を進めます。
このうち、機械などを扱う商社、岡谷鋼機が開発を進めるフィジカルAIは、異なる物体の特徴を認識して、中が区切られた箱に仕分けます。
会場を訪れていた製造業の50人に、自分の会社でフィジカルAIを導入するのはいつになると思うか聞いてみました。「10年以内」は37人、「10年以上先」は9人、「導入できない」と答えたのは4人という結果になりました。
自動車部品メーカー(回答:10年以内):
「もうやらなくてはいけないと思う。人手不足があるので、補う形でフィジカルAIを入れていかなければいけない」
電気大手(回答:10年以内):
「基礎技術はすでに出来ている。中国企業はすぐに出していくと思う。それに追随して日本も早く出していかなければいけないので、10年が勝負だと思う」
半導体メーカー(回答:10年以上先):
「無人の製作所を作りたいという構想はある。なかなか実用段階に至っていない。20年、30年くらいかなと思う」
自動車部品大手(回答:導入できない):
「20年以上先でもあやしいかなと個人的には思う。そういう企業文化ではない」
生産現場へのフィジカルAIの導入の支援などを担当する、PwC(ピー・ダブリュー・シー)コンサルティングの瀬川友史さんに調査結果を見てもらうと…
PwCコンサルティング パートナー 瀬川友史さん:
「普段、私が目にする皆さんの意見と一致していると思う。私の周りで普段、現場に取り組んでいる皆さんの中でも、場合によっては3年以内にいけるとか、5年以内ではいけるだろうと、もっと短期的にフィジカルAIが使えるという声もあるくらいだと思う。規模が大きい企業ほど、現場の中に多数の工程・作業・製品の製造があるので、その中の一部でも使えるのであれば『10年以内』の方にシールがつくと思う。中小企業で、いまのAIやロボットの延長でできるか分からない工程、難しい工程に取り組んでいる人ほど、『10年以上先』・『導入できない』と答えると思う」
瀬川さんは、生産現場への導入には安全面にも課題があると指摘します。
PwCコンサルティング パートナー 瀬川友史さん:
「確率的なふるまいをする機械についての安全の考え方は、まだまだ国際的にも確立されていない。このあたりで、いかに安全にフィジカルAIを使っていくか、今後の検討だと思う。世間の印象だと、日本は安全を気にし過ぎてしまうのではないかということを言われることもあるが、フィジカルAIを産業で使おうとすると、世界のどこであっても安全性はついてまわる。そんな中で、日本の製造業が培ってきた安全に対する考え方は、うまくいかせれば世界をリードできると思っている」
今後の展開については…
PwCコンサルティング パートナー 瀬川友史さん:
「ものを運んだり並べたりということが、多くの工場・倉庫で人手作業によって担われている。こうした簡単な作業、軽作業からフィジカルAIの導入が取り組まれていると見ている。さらに中長期では、小売業、サービス業、建設業、農業、医療、介護、家庭まで入ってくると見ている」
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