【Re:start】江戸時代から続く久留米絣(かすり)の工房 受け継ぐのは6代目兄弟 大雨被災からの復興と伝承
Feb 28, 2026•Channel
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2023年に九州北部を襲った大雨で、福岡県広川町にある久留米絣(かすり)の工房が被災しました。一度止まった伝統を未来につなごうと、再開した工房を受け継ぐ6代目兄弟の挑戦を追いました。
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https://news.ntv.co.jp/n/fbs/category/life/fsb8bcc220fc424d58a76704cff3a30c9a
■藍森山 森山絣工房 6代目・森山浩一さん(34)
「かっこいい!」
■弟・典信さん(29)
「限定2着しか作っていないので、すごく特別。」
森山浩一さん(34)と、弟の典信さん(29)。福岡県広川町で168年続く、藍森山・森山絣工房の6代目です。
福岡市・天神に去年オープンしたワン・フクオカ・ビルディング。この日、閉店後の館内に2人の姿がありました。
■兄・浩一さん
「いったんLEDの長いやつ。」
福岡の最先端の場所に九州7県の伝統工芸が集まり、若い人にもその魅力を知ってもらおうと開かれるイベント。ここで、2人は久留米絣を生かした空間デザインと、新たな商品の制作に挑戦しています。
国の重要無形文化財に指定されている久留米絣(かすり)。
天然の藍で染めた糸を手織りで作る伝統工芸は、1つの反物を作るのにおよそ2か月から3か月かかり、自ずと価格も高額になります。
久留米絣は、福岡県筑後地方で江戸時代に誕生しました。
機械織りなども発展し、普段着として親しまれていましたが、海外文化の影響などを受け、昭和後期ごろから少しずつ衰退していきました。
ピーク時には300軒以上あった織元も、現在は19軒にまで減少しています。いい物を作れば売れるという時代ではなくなりました。
こうした中、2023年に記録的な大雨が九州北部を襲いました。
工房近くの2つの川が氾濫。濁流は工房を飲み込み、久留米絣に欠かせない糸を染める藍の染料や藍甕(あいがめ)50個とともに泥水につかりました。
被害は機械や商品などにも及び、その額は6000万~7000万円に上りました。
被災後、新しい久留米絣を作れない日々が続く中、兄弟は熊本市で行われていた能登半島地震のチャリティーイベントに参加していました。
■弟・典信さん
「これは玉ねぎの皮です。草木染めをやってみようと。」
天然の植物を煮出した液で色を染める「草木染め」の体験です。藍染めができない中、少しでも子どもたちに染めの楽しさを伝えようとしていました。
去年6月、再建工事が終わり、ようやく工房が再開。6代目兄弟2人の歩みも再びスタートしました。
■兄・浩一さん
「お互い刺激しあって技術を磨いていって、今後は久留米絣を代表するような職人になれればいいなと思っています。」
イベント当日、ワン・フクオカ・ビルディングの一角は、2人が手掛けた久留米絣の装飾で彩られました。
古き良き伝統工芸の魅力を、若い世代や海外の人にも知ってほしいと企画されたイベントです。
■買い物客
「長く使った時の形状はどうなりますか。」
■兄・浩一さん
「どんどん柔らかくなっていきますね。」
この日のために、2人が新たに作ったトップスです。
使用しているのは、これまでに祖父や父が作ってきた久留米絣です。白い生地は、被災して藍染めができなかった期間に兄弟が織ったものです。
■買い物客
「あまりよく分からない世界だったけれど、ちょっとだけ身近になりました。」
2人は久留米絣の魅力を伝えると同時に、久留米絣の新しい使い方を模索しています。
■弟・典信さん
「建材の一部や装飾として使うことで、違う消費に持っていければ、今までとは違うお客さんがとれていくと思うので、それをひたすら模索し続けてチャレンジしていく。」
■兄・浩一さん
「これからも兄弟で藍森山を盛り上げつつ、それぞれやりたいこと、見せたいこと、表現の仕方は違ってくると思うので、それぞれの良さを生かしたアイテムを一緒に作っていけたらと思います。」
これまで受け継いできた伝統に新たな形を吹き込む、浩一さんと典信さん。
久留米絣を未来に残すため、兄弟の挑戦は続いています。
FBSでは被災後、再建した工房で久留米絣の新たな可能性を探る兄弟2人を追ったドキュメンタリーを制作しました。
目撃者f「Re:start~復興と伝承~」は、3月1日(日)深夜25時35分からの放送です。
最新のニュースは https://news.ntv.co.jp/n/fbs をご覧ください。
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