「大阪都構想」3回目の挑戦に向けた法定協設置めぐり維新市議団から慎重論 年度内の設置は困難か 吉村知事との“戦略の差”とは
Feb 27, 2026•Channel
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「大阪都構想」の住民投票に向けた協議が26日、維新市議団で行われましたが、党内は一枚岩とはいかないようです。
■「大阪都構想」3回目の住民投票に向け 3月にも法定協議会の設置目指す吉村代表
吉村洋文・大阪府知事
「私が今回、横山大阪市長と共に、いわゆる出直し知事・市長選挙に挑んだのは副首都大阪、都構想の実現、ここに道筋をつけるためです」
24日、大阪府議会の冒頭で改めて、いわゆる大阪都構想への“本気”を見せた吉村知事。衆院解散に合わせて半ば強引とも言える形でおこなわれた大阪ダブル選挙で知事・市長そろって当選し、3度目の都構想の挑戦の「信を得た」ということなのでしょうか。
都構想の制度案づくりをする「法定協議会」の設置には、大阪府議会と大阪市議会それぞれで賛成多数となることが必要です。吉村知事は来年春の任期満了までに都構想の住民投票を実施したい考えで、そのために「法定協」を設置する議案を早ければ3月にも市議会・府議会に提出したいとしています。
■大阪府議団は賛成の方針 一方、市議団は慎重な姿勢
そんな中、先に設置に賛成の方針を固めたのは府議団。
維新大阪府議団・河崎大樹代表
「我々、府議団としては賛成していくということを総意としてお願いしたい、よろしいでしょうか?」
一方、市議団は慎重な姿勢です。というのも、前回の統一選で「都構想の3度目の挑戦」を公約に掲げないまま当選したからです。
維新大阪市議団・竹下隆幹事長
「私らも出直すべきじゃないの?という意見も出ました」
そして26日、維新の市議団として「民意を得られていない状態で議論を進めるのは難しい」として今後、市民への説明の場を設ける方針を固めました。
竹下幹事長
「市民との対話会を進めます、これから。市民との対話をしないと、私たちは次のステップへ出にくいです。(都構想に)決して後ろ向きではないですよ。しっかりやりたいですし、『法定協議会しない』とは言っていない。都構想、賛成ですから」
市内全24区で市民との対話の場を設けるため、今年度中に法定協設置が決まるのは難しい見込みです。
しかし、吉村知事は・・・
「法定協を設置しないと、そもそも案作りが始まりませんから。それについては並行して、引き続き早期の設置を目指していく。3月中の設置を目指すのは変わりません」
■より慎重な姿勢示す市議団 吉村知事との“戦略の差”とは
大阪府議団と市議団の姿勢の違いについて、行政キャップの高橋大作記者に詳しく聞きました。
行政キャップ・高橋大作記者
「市議団に取材をしたところ『私達も決して反対ではなく、むしろ現実的に動くのは私達だから戦略的に丁寧に進めたい』という説明がありました。大阪都構想をめぐる住民投票の有権者は大阪市民です。彼らの市議会議員は、実際に市民の前に出て説明会を開くので、より慎重になります。実際に『もう少し考えた方がいいんじゃないか』『先に住民の話を聞いた方がいいんじゃないか』という声も、過去2回の住民投票の否決を経験したベテラン市議から出ています」
行政キャップ・高橋大作記者
「もう一つが、議会構成です。維新は府議会(定数79)で52議席をもつ一方、市議会(定数81)では過半数ぎりぎりの41議席となっています。1人でも反対した場合には法定協議会の設置もできず、その後の議案も通らないということで、もう本当にガチガチに固めていかないといけません。『決めたことは一枚岩になるのは維新だ』とよく言うんですが、もちろん投票は自由ですし『絶対に可決したいから、今はこう言ってるんだ』ということです」
「一方、吉村知事に関しては、お金を使ってダブル選挙やったからこそ、来年4月の任期までに絶対住民投票にしなきゃいけないと、より焦っている。吉村知事と市議団の戦略の差が表れています」
■住民投票までの最短スケジュール
吉村知事が目指す、住民投票までの最短スケジュールについて見ていきます。
最短で来月、市議会と府議会は法定協議会の設置議案を提出し、実際に法定協議会が設置されて設計図を作って住民投票に臨む形となります。
ところが維新の市議団は26日、法定協議会の設置への今後の方針をめぐって、来月以降に結論を持ち越すことを確認。大阪府の吉村知事が目指す年度内の設置は困難な見通しとなりました。
高橋記者
「市議会は6日ぐらいに提出しないと来月末までに可決できません。この機会を逃すと5月か6月の定例会まで見送りとなるかもしれません。ただ、これは吉村知事が描いている最短のスケジュールで、過去の住民投票では、法定協議会が設置されてから2年後に1回目の住民投票。2回目は3年半かかりました。ただ、当時は維新が単独で過半数を取っていない状況でしたので、今回は時短できるかもしれませんが、果たして前回からアップデートしたものが示せるのか。住民が納得できるものなのか、という難しさはあるとは思います」
(「newsおかえり」2026年2月26日放送分より)